「円か」の意外な読み方、2種類答えられますか?
明日は7月19日ですが、みなさま、2000(平成12)年のこの日に発行された紙幣といえば、何か、即答できますか?
答えは「二千円紙幣」です。
あまり見かけなくなった紙幣で、自動販売機などでも使用できない例が多いですが、2022年現在でも流通している紙幣です。
初の発券から22年、お若い方には存在を知らない方もいらっしゃるかもしれませんので、手にした機会に「偽札?」などとカン違いのまいよう、存在を教えてあげておいたほうが賢明かもしれません。
本日は「円」という字の意外な読み方を問う日本語クイズをお送りします。
【問題1】「円か」ってなんと読む?
「円か」という日本語の、漢字部分の読み仮名2文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まるいさま。」「おだやかなさま。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「先日初めてお嬢様にお目にかかりましたが、お若いのに礼儀正しく円かな方で、感激いたしました。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 円か(まどか)です。
人名で「円(まどか)さん」もいらっしゃいますが、「円」という字には「円か(まどか)」という読み方もございます。
常用漢字表に掲載されない表外読みになりますが、美しい形容詞ですので、ぜひ大人の語録として備えておきたいですね。
「円か(まどか)」は、例文のように使用すると「おだやか。」という意味になり、
「本日は月が円か(まどか)で立派ですね。」と言えば「まるい。」という意味になります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「円か」のもうひとつの読み方は?
「円か」という日本語の、漢字部分の読み仮名3文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「まるいさま。まるくてかわいいさま。」という意味をもつ言葉です。
<使用例>
「赤ちゃんの円かな瞳って、なんとも愛らしいのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 円か(つぶらか)です。
「円(つぶら)」と読む例もございますが、もとは「円か(つぶらか)」という形容詞での読み方になります。
「円か(まどか)」は、「まるい」の他に「おだやか」も表現しますが、「円か(つぶらか)」は「まるい」または「まるくてかわいい」と、「まるい」という「物理的にまるい形状をともなう愛らしさ」を表現します。どちらもプラスイメージの形容詞で、誉め言葉として使用できます。
誉め言葉のバリエーションが多い人には、知的な美しさを感じますよね?「円か(まどか)」「円か(つぶらか)」、ぜひ使いこなしてください。
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本日は、7月19日、二千円紙幣が発行された日にちなんで、「円」という字の意外な読み方から
・円か(まどか)
・円か(つぶらか)
の2種類をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/日本銀行ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱